「だからっ!莉茉!」 『ほら、呼び方が莉茉に戻ってる…。 伊吹さん…でしょう?』 「…っ!!」 優しい声に声が詰まる春希。 『今までごめんね。 今更好きになってごめんね。 莉茉と仲良くしてくれてありがとう。 莉茉のこと…昔だけど…好きになってくれてありがとう』 「違うんだっ!莉茉!! 俺はーーーーーー……」 ガラッ 体育館の扉が開き、淡い光が体育館の中に入ってくる。