涙が出そうになるのをグッと堪えていると怒ったような声が莉茉にぶつけられる。 「ほっとけねぇよ!!!」 相当走ってきたのか、怒っているのか今だ肩を上下に動かしている。 久しぶりの怒鳴り声に驚くがヒステリックに莉茉も返す。 『なんでよ!?! あ、分かったよ。 邪魔な莉茉を潰すチャンスってことか…! いいよ、潰しなよ』 春希はふざけたように話す莉茉の顔を見て気まずそうに顔をそらす。 「違う…!」 『じゃあ、何なのよ!?』