ずっと小さい頃から一緒だった幼馴染も…高校に入って仲良くなった?と思われるあの子も…。

好きと言ってくれたアイツも…。

いや、アイツは見に来てくれたかさえ…分からない。



でも、本当に体育館の中は寂しかった。


消えかかっている電気。

隙間から入る冷たい風。

転がっているボール。

虚しく風に揺れる得点板。


そして、そこに虚しく座っている自分。


周りには誰もいない。

人の心など簡単に心変わりしてしまう。

みんな、離れていってしまった。


結局、女の暴走族の総長は幸せになれない。