わかんないよっ!


莉茉はどうしたらいいか分からない…!

暴走族の総長なんかが、恋なんか…出来ないよっ!

どうせ、みんな逃げちゃうんだから…!!


わたしのそばから結局人は少しずつ消えていくんだから…』


莉茉が泣き崩れる。


ーーーーーシンッ…


物音一つしない。


『沙耶…?

圭…?


愛里須…?』


莉茉がふと辺りを見回すと、そこには誰もいなかった。


誰1人として…。