すると、春希が莉茉の頭に手をポンッと置く。 『はん?』 「どんまい。 あーそれより、佐野。 自己紹介終わったか? 俺、始めるぞ?」 「蒼竜様の頭に手を置くなんて!? なんてやつなの!?! さっさとその汚らしい手をどかしなさい!!」 『そうだね! 佐野さんの言うとおり、手はどかそうか?』 莉茉はニッコリ笑いながら、春希に問う。 「たまにはいいじゃんかよー!」 『どかそうか♪ …命があるうちに』 「はい、どかします」 莉茉の声音が下がり、笑顔がさらに深くなったので、慌てて手をどかす。