「あっ!ちょうど良かった!

実はですね、対戦相手の2年生が相手が蒼竜様だから棄権しますって言ってきたんですよ。


だから、不戦勝です!」


『え』


莉茉はガッカリとした顔をする。

すると体育館の上の階にいた沙耶が降りてきていた。


「どんまい。

次も応援してあげるからさ?」


『次…ねぇ?』


莉茉は口をへの字に曲げる。


その後、悲劇が続いた。


「3年3組の皆さん、次の相手も棄権したので不戦勝です」


『はぁぁああ!?!』


「ドンマイ…!莉茉!」