初戦 少しモヤモヤを残したまま、バスケの会場の体育館に行く。 『悩んでても仕方ない…!! 忘れるって決めたんだからっ!』 顔をパチンッと叩き、気合を入れ、試合に臨もうとすると 「莉ー茉ー! 応援来たよ。 頑張れっ!」 沙耶が手を振ってくる。 『よしっ!』 「あの…3年3組の伊吹さんですか?」 恐る恐る聞いてくる審判らしき先生。 『そうだけど…?』