「ちょっと…どうする?」


「やばいな…」


沙耶と圭が莉茉のクラスを覗く。


やはり、莉茉の席は空っぽのまま。


春希は春希で抜け殻のような顔をしている。

その周りでソラナがキャッキャッと春希にまとわりついている。


「どうしたんですの?」


「「わっ!」」


「えっと…買収…じゃなかった…
えっと写真あげた人だよね?」


「そういや、名前聞いてなかったな」


「もうし遅れましたですわ。

わたくし、佐野 愛里須と言います、以後お見知り置きを…」


「はぁ…どうも」