肩と頬の血を止めるため、沙耶がオキシドールと丸いコットンで優しく手当するのだが、蒼竜は思いの外痛がるもんだから…治療が進まない。
「ったく、暴走族やっててこんな酷い傷作ったのいつぶりよ…!」
沙耶はブツブツ言いながらもテキパキと治療する。
『いっ!!
痛いって!!!』
今にも暴れそうな蒼竜を抑える圭。
地味に殴られた跡も見える。
なぜなら、抑えていた蒼竜に殴られたからだ。
「俺も、蒼竜のせいで痛い…」
『いってぇえ!!
染みる!っつ!!』
「次叫んだらオキシドールぶっかけて、傷口叩くわよ!」
『やめろっ!!!!』



