そして、目の前に立つ。


『んだよ、てめぇ…』


蒼龍が拳を振り上げ、リュタに向かって振り下ろす。


その時、殺気がしたかと思うと


「目を…覚ましてください」


透き通るような声で蒼龍をさとすリュタ。


すると、蒼龍はゆっくりと崩れ落ち、目を閉じた。


その様子を確認し、口を開けてポカンとしている蒼水蓮に声をかける。


「もう、大丈夫ですヨ!みなさん。


蒼竜サン眠ってるんで運んであげてくださイ」


蒼水蓮は不思議そうにリュタを見ながら蒼竜を運ぶ。


「お前…何者?」


天竜が聞くと、困ったように笑いながら


「未来人ですヨ?」