その伸ばされた腕を肘で突き、腹を蹴り飛ばす。 総長が吹っ飛ばされ、木にぶつかる。 「ぐっあ!」 『ほら、立てよ』 総長の前髪を掴み、無理やり立たせる蒼龍。 そして、総長がフラリと立ったかと思うと、顔面に拳を飛ばす。 そしてとうとう、総長は崩れ落ち、目を固く閉じた。 『もう、終わりかよ… こいつもあっさりと終わっちまった…。 つまんねぇ』 蒼龍の瞳の輝きはいつもと違い、暗く怪しかった。