「あれ、春希…?


どーしたノ?」


「お前、いつも勝手に出ていくなっつてんだろ!!!」


「エヘヘ、言ってなかったッケ?」


「言ってねぇよ!!

ったく…心配したんだから…」


『お前ら…行くぞ』


話出した2人を置いて、蒼竜はパーカーを羽織り、倉庫の外へ向かう。


それに気付いた春希は蒼竜の腕を取り引き止める。


「あ、待てよ!

俺も話があったんだ!」


そんな春希に掴まれた腕を一瞥すると、蒼竜は思いっきり腕を振り上げ、春希の手を振り落とす。


『勝手に触んな』


振り払われた春希は手を呆然と見つめている。


そんな春希を無視し、そのまま蒼竜と蒼水蓮は暗闇に消えた。