その声を聞いて、赤かった顔が元に戻った蒼竜が部屋から出てくる。


『沙耶、ご飯くれ』


「はい、どーぞ!」


『ありがと』


「はい、これはリュタ君!」


羨ましそうにこちらを見ていたリュタにご飯を渡す沙耶。


「ぼ、僕にもくれるんですカ!?


いいんですカ!?」


『いいから食え。

食べないと強くなれないぞ』


そう言いながらご飯をかき込む蒼竜。


「あ、ありがとうございまス!

沙耶サン!蒼竜サン!」


涙目になりながら恐々とご飯を食べ始めるリュタ。


「お、おいしいデス!


こんなおいしいご飯…初めてデス!」