スカッ



「ア…」











コロコロコロ…












ガッ

蒼竜は転がったボールを足で抑える。







『ポンコツ』

「ぐっ…ウワァァァアアン!!


やっぱり蒼竜サン、意地悪ダァア!!


なんで、こんなうちのこといじめるの!?




ア…!






ソラナちゃん分かっちゃった!分かっちゃっタ!




これは好きの裏返しってやつです…クェペッ」


『裏返さないで素直に受け取ろうか?』


得意げに言い始めたソラナの首が…蒼竜にソッとつかまれる。


「ソラナはいい子だから…裏返しませン」


『こういう時素直なソラナは嫌いじゃないから』


「オ!?

それはもしかして!?」


『素直に受け取ろうか?

好きとは言ってないぞ』


「あ、ハイ」


やっぱり、蒼竜のガードは固かった。