君の隣で。



1、幼なじみ


「みさとー!起きろー!」

朝、私の名前をうるさいぐらいの音量で呼ぶ声。

隣の家のたくちゃんだ。

「たくちゃーん……うるさい……」

寝ぼけながら私は答える。

「うるさいってなぁ……人がせっかく起こしてやったのに。」

「ごめんってば、ほら、起きたよ……あれ?」

重たいまぶたを開けるとたくちゃんはいなかった。

「部屋のドアの前にいるよー。ほら、もう高校生だろ?だからもう勝手に入るのやめようと思ってな(笑)」

「昨日まで勝手に入ってたのに今更ー?」