「俺、着いてこうか?」
「新名」
立ち上がった私に続くように心配そうな顔をした悠麻が立ち上がったところで、鈴ちゃんの少し厳しめの声が飛ぶ。
「な、なに」
「お前は霜村を送る口実で授業に出たくないだけだろ」
「そそ、そんなことねえよっ!」
「そうか、よーくわかった。だから、座れ」
悠麻の考えてることは鈴ちゃんにはお見通しだったみたいだ。
必死に言い訳をするが、やはり鈴ちゃんの方が一枚上手。
何を言っても付き添いにはいけないと判断した悠麻はショボンと脱力するように椅子に再び座り直した。
「あまり無理するなよ」
心配そうな鈴ちゃんの声色を背中で受け止め、内心悠麻にゴメンと謝りながら教室を出た。
