紅〜kurenai〜




………っ




夢、か……。



戻りたくて戻りたくて仕方ないあの頃。




いったいどこで歯車をかけ間違えてしまったんだろう?





「初めからか……」






重たい腰を上げて空を見ればいつの間にか真っ赤に染まっていて、黒い鳥が鳴きながら帰っていく時間だった。