紅〜kurenai〜




「じゃあ次は俺」



ニコニコ笑顔で私を見てくる悠麻からいつ視線を逸らせば良いのかわからなくて内心戸惑ってる時タイミングよく声が聞こえて助かった。




流石、眼鏡のお兄さん!




「佐伯寛人(サエキ ヒロト)足立学園2年C組。わからないことがあったら遠慮なく聞いてね?よろしく」






この周りよりも落ち着いた感じ、年の差一つでこんなにも変わるものなのか。

それとも、ここにいる1年が幼いだけ?


いや足立学園の1学年全員がバカでアホで子供なだけか。




































そして、このすべてを見透かしているような冷えきった目と張り付けた笑顔。




正直、この人…苦手だ。

もっとはっきり言えば嫌いな部類に入る。




「よろしくお願いします」



そんな相手に同じような笑顔を貼り付けてそう言う私も私だけど。



驚いたように見開かれた目に疑問が浮かび上がっているように見えるけど、教える必要は貴方に…寛人にないでしょ?




それに、全てが同じじゃないけど同じ様な部類なんだから聞かなくてもわかるんじゃないの?



なんて意味も含めた視線を送れば伝わったのかわからないけど押し黙った寛人に取り敢えず良かった、と柄にもなくホッと息を吐く。