「強く、なりてえか?」
「はぁ?」
少年の顔はコイツなに馬鹿なこと言ってんのって顔だ。
けど、お前が望むなら、強くなれる方法が一つある。
「誰にも負けねえくらい、強くなりてえか?」
「…ああ、なりたい」
俺の真剣な目に気づき、真面目に返してくるコイツはやっぱわかってる。
”正しさ”ってのを。
「仲間、見つけろ」
「別に俺は–––」
「その拳、仲間を守るために使え」
昔の俺と同じだ。
考えてることも思ってることも悲しみも。
ただ、違うのは。
まだやり直せる。
ここから始められる。
だから。
「死ぬ気で守りてえ仲間、見つけろ」
そしたら、うんと強くなれるぞ。
「あんたは、その、仲間ってやついんのかよ」
「ああ、いるよ。俺の命に代えてでも守りてえ奴等がな」
俺が保証してやる。
だから、強く羽ばたけ。
そして、手放すんじゃねえぞ–––––。
