ピンポ〜ン。

玄関を開けるとそこに立っていたのは優しい笑顔の彼氏。望月葵斗。

今日も相変わらず爽やかだとこと。

真夏の暑さも吹き飛ばしそうだ。

「あや〜!準備できた??」

「おまたせ!できたよ」

大きなバッグをかかえてあたしは応える。

「よし、じゃあ行こうか」

あたしたちは家の前に止まっている白い車に乗り込んだ。


「楽しみだね〜」

葵斗はのんきにそんなこと言ってる。

あたしがどんだけ緊張してるかなんて知らずに。

まぁ、緊張は外に出さないけどね!