「春奈だけじゃ、心配じゃん。」

「大丈夫だってー!」

「とうにぃもなつにぃも、2.3年だから部活休めないだろ。」

とうにぃとは、『冬瑠』くんのこと。
そして、なつにぃは、『夏芽』くん。

「いやいや、私も一応高校1年生だからね?!秋人と同い年だし!」

「や、でもなんかあったら困るしおれ、休む」

「そこまで言うんだ、休ましてやれよ」

とニコニコしてる、冬瑠くん

「でも...運動部は今が大事な時期だし...とくに秋人、バスケ部エースだからさー、バスケ部にも迷惑にならないかな」

「大丈夫だって、エースが1日2日休んだって体がなまったり、動きが鈍ったりするわけじゃないしさ。
バスケ部に支障もでないさ。まだ、3年いるしキャプテンだって3年なんだから」

さすが、冬瑠くん。
説得されてる側だけど説得力ありすぎてすごい憧れる。

「うーん...」

「いちいち、うるせぇな。
黙って冬瑠の言うことに従っとけ、ばか。」

夏芽くんは、コーヒーを飲みながら私に言う。

相変わらず怖い
しかも、なんでそこまで言われなきゃいけないのかわからない

「もー、夏芽くんには関係ないもん」

「あっそ。」

「冷たいぞ、夏芽」

おぉー!天使だ!冬瑠くんは天使!

「はいはい」

冬瑠くんのいうことには従うのね