「あっ！大丈夫、希望？」

「う、うん...」

「新入生、大丈夫？
先生もケガはないですか？」

先生...

先生？

先生！？

「え！先生ですか？！
すみません...ごめんなさい...」

「まったく、気をつけなさい。
まぁ、今回だけは許してあげるね」

「は、はぁ.....」

"はいー？"

私は先生の友達ですか！？
ありえない...全然見本になんないよ？


「どうも失礼しましたぁ.…」

「ん？本当にそんなこと思ってますかー？」

「もう、なんなんですか。初対面ですよね、先生だからといって馴れ馴れしいですよ？」

あ...っ...

言っちゃった、ヤバい…

入学早々なんてことしてるんだ私…
バカバカ...。

「あの...その...失礼します！」

そう言って私は走って逃げた！

「おい！ちょっと待て！」

行く先分からず、とにかく逃げた。

菜亜奈は私を呼んでたけど、私は逃げることしか頭になかった。

頭がクラクラするぅ…

うわぁぁぁ！最悪だよぉー！