そしてまたまた次の日の帰り道。
二日間に渡り勇気を振り絞って聞いたあの質問。無駄にはしたくない。だから私は何が何でも言うことにした。「好き」だと。
私は、翔に前日に聞かれた「好きな人いるの?」を利用した。
よし!言うぞ!「あ!そうだ
!ねえ翔?」
翔 「うん?」
私 「私の好きな人誰だと思う?剣道部員だよー!」
翔 「ほんとに!?うーん……谷口?」
私 「違う」
翔 「廉?」
私 「違う」
という会話が続き残ったのは裕太と翔だ。
翔 「じゃあ、裕太じゃん」
私 「違うよ」
翔 「は!?まさか俺?………いや、まさかな」 翔は笑いながら言った。
私は、「違わないよ翔だよ。」
きっと私は顔が真っ赤だろう。翔は意外にも、「俺のどこが好きなの?」と聞いてきた。そんなこと言えるわけがない。「わかんないけど……好きなの」私はそう翔に伝えた。