一口飲む。





うぅ…。滅茶苦茶甘過ぎ…。




「ココア嫌いだったか?」





嫌そうな顔で飲んでたのか、松永がそう聞いてくる。





「大丈夫。」





って言ったけど、ココアを取り上げられて、松永が飲んでた珈琲を渡された。





「潔癖症ではないだろ?それやる。
悪かった。飲めないの渡して。」





松永が謝る要素なんて無いのに…





「……………松永、お礼する。」





泣いていて側に居てくれたお礼と、ココアのお礼。





ブレザーをツンと引っ張りながら言えば





「………可愛過ぎんだろ…。」





ってボソッて呟いた。