『澄』って何度も呼ぶ。





「とーるっ。」





お願い。抱きしめてよっ澄っ!





"ギュウウウウ"





力強く抱きしめられる。





これは、香水じゃない松永の匂い?





でも澄の匂いにも似てる。




「大丈夫。俺が側にいっから。」





『大丈夫。俺が側に居てやる。』





松永の声と澄の声が重なる。





一番私が求めてる人は





「澄っ。」





なんだ。ずっとずっと前から。





なんで、私を置いて先に死んじゃうのよぉ。