ゆっくり目を開くと、白い天上が目に入って、薬品の匂いが鼻をかすめた。





………………………病院か。





全部。全部、思い出した。





私は、パパとだけしか血が繋がってないんだ…。





最初から私は、愛されてなかった。





そう思うと悔しくて、辛くて、涙が溢れた。





「ふっ…。っ。」





澄。私は結局誰にも愛されてなかった。





家族でもなかった。