西さんを見れば、冬にはありえない!ってくらいの汗。





走って来て、途中で救急車に乗ったんだ…。





「とりあえず、救急車乗って?事情は救急車で聞くから。」





「朱鳥歩ける?」





気持ち悪さで話せないから、頷く。





だけど、力が入らなくて、膝から崩れた。





「無理しちゃダメよ!」





私を抱き上げようとした西さん。





それより早く、私の体が浮く。





抱き上げた人物はもちろん叶汰。





叶汰だからか、吐き気なんて全くしない。