「おはよ。ミーニャ。」





「ニャー。」





同居人ならぬ、同居猫のミーニャに挨拶をする。





黒猫のミーニャは、私の唯一の癒し。





昨日の事なんて全部無ければ良いのに……。





"ガチャ"





突然開いたドアにビックリする。





「相変わらず何も無い部屋ね。」





私を見下す女。





一応、私の母親だ。





「…………………………………。」





「挨拶くらい出来ない訳?まぁ、良いわ。お金、テーブルに置いといたわ。

銀行にも振り込んどいたから。

後、海外出張になったから1、2年は帰って来ないから。」