嫌われているから、距離感が掴めないんだ。





「早くしろ。」





無言で鞄を持って、外に出た。





校外に出たら、未稀夜の黒いバイクがあって





「乗れ。」





……………………。





だからね…ってダメか





未稀夜には通じない。





頑張って跨ごうと意気込んだら





"フワッ"





浮いた体。





「うきゃい!」





びっくりし過ぎて、変な声が出た。