力が抜けてく。 なんだろう。体が軽くなった感じだ。 膝からゆっくり、崩れていく。 ガクッと膝が土についた瞬間 「朱鳥!!」 誰かに支えられた。 誰かなんてそんなの分かってる。 「大丈夫か?」 心配そうに私を覗き込む、金髪の彼。 「……澄がね、お前はもう、歩いていけるって。 それ聞いたら、力が抜けちゃっ…っ。」 頬に涙がつたう。 澄が死んだ事を受け入れたからなのか 澄が許してくれたからなのかは分からないけど、涙が止まらなかった…。