「んじゃあ、行ってきます!」


元気よく家を飛び出したはいいが、そこには、



「おっせーわ!俺を何分待たせる気だよ。」




と、生意気に立って私を待ち構えていた。




正直、きもい。



私に自由な時間がない。

あるとしたら、授業中くらいだ。


公祐は、1の2。私は1の1。




ようやく離れられる。っと思ったら



昼休みには、



「おい。魅音。」


っと、私を呼ぶ声がする。


もちろん公祐だけどね。


「もー!毎日毎日いい加減にしてよ!私は今日は真唯と食べるのー!」



真唯とは、中学からの親友。寺野真唯。



でも、高校で一度も二人で食べれたことはない!笑





「んなら、俺らも。」

でと、公祐と入ってくるのは公祐の友達。


相道大翔(ひろと)だ。



「んな!勝手にぃー!」


「まぁまぁ、落ち着いてよー。一緒に食べてあげてもいいんじゃないー?」




「だって…毎日……じゃんか。私だって、真唯と一緒に二人で食べたいー!!」




つい、声をあげてしまい、恥ずかしさ込み上げてきた。




「っっ!もういいよ!!」




そういって教室を飛び出したこともあったが、結局




「ここにいた。」



っと、公祐に連れ戻される