斗「愛美?」

あ・・・・。

私は小刻みに震えていた。
姿は見えない、けど確かに感じる気配。
どこかにいる・・・。



逃げないと・・・
いけないのに、すでに重い足。
まるで鎖に縛られてるような重み・・・。

長い月日をかけて戻ってきた私の世界の
 色
が、また消える。
いや、一色に染まるんだ。
嫌いな‘‘赤’’に・・・・・・・・・・。


  コツ・・・


愛『(ビクッ!!)』

斗「・・・。」


今にも腰が抜けそうになる。
それをこらえてたつ。
でも、動けない・・・・。

音がしたほうから目が離せない。



  コツ  コツ


だんだん近づく。


 
  コツコツ


まっすぐこっちへ来る。



  コツコツコツ


そして



  コツ・・・・

???「久しぶり。愛美。(ニコ)」