闇を愛した猫


その沈黙を破ったのが



黒髪の男だった




「すみません。うちの馬鹿が…」



『別にいい…』



「あ、よろしければお名前を教えて貰えますか?」




は?




『何で…?』




「知っておいて損は無いかと」




「ちなみに私の名前は董城 要(トウジョウ カナメ)と申します。」