闇を愛した猫








「な、なにがおかしい!」






少女は笑っていた
男は怯えながらも震える声で少女に問いかけた



少女はそんな男を嘲笑って問いかけた





『クスッ……ねぇ…普通って……何?』






月の光が




少女を幻想的に照らし出した





その日から街には噂が流れた





悪事をする者は



夜になると暗闇から現れる



闇を纏った少女によって裁かれる…と




少女の通り名は





【闇猫】




闇の中で生き
猫のように気まぐれ
悪を許さない
裁きは平等に








少女を闇から救う者は現れるのか…