闇を愛した猫




『どうして…か』





そんなの





決まってるじゃん





『私はあそこに居るべきじゃなかった』



そう…私はあそこに居ちゃいけなかったんだ…



「そんなの…そんなのアイツらは望んでいなかった!アイツらはまだ『むつ』っ…!」



珍しく…少し怒ってるな…



「ゆづきさん……」




分かってる…分かってるよ…



むっくんにそんな顔させてるのは…私だね




でも…でもね…





『これは俺が望んだことだ』




声を低くし



脅すように言えば





むっくんは顔を歪ませて



「っ…」




苦しそうな声を出した