神様のいない街


「…あ」

コンビニから出ると、最近よく聞く声が背後から聞こえた。

恐る恐る後ろを振り返ってみると、まさしく。

「ヒイィィィィィィッッッッ!」

不幸の手紙の差出人っ!
出た出た出たーっ!!!

「…おはよう…朝から声高いね…」

だ、誰のせいだと思ってるんですかっ!
あなたのせいに決まってるでしょう!?

「お、おは、…よう、ございます……」

ジリジリと後ずさりをしながら消えるような声で言った。