神様のいない街


大きな門から出て、足早にコンビニへ向かう。
わたしの家を知っているのは葵だけだから、あんまり知られたくない。

「いらっしゃいませ〜」

朝から気持ちの良いハーモニーを届けてくれてありがとう。
とりあえずそんなことを思っておいて、わたしは適当なパンを2つ買ってレジへ。

「250円です」

ああ、今日もまた同じ額。

「ありがとうございました〜」

店員スマイルありがとうございました〜。
なんて、はあ…すみません。
休日は妙なテンションなんですよね。