「野口 葵。奈実の幼馴染みだから。よろしく」 「…ひ、柊 奈実です…。よろしくお願いします…」 「わたし、藤原 香奈 (ふじわら かな)。と、友だちになってくれる、かな…」 藤原さんは、ぶるっと震えながら言った。 「別に構わないけど。でももし、奈実に危害を加えるものなら許さないから」 「あ、葵っ!…嬉しいけど、本当に怖いからやめよう…。わ、わたしでよければ」