神様のいない街


葵が美人で学校中の人気者なのに対し、わたしは目立たない存在。

いわゆる空気だ。

そもそもわたしは、地味に生きていくために学校では三つ編みに黒縁メガネをかけている。

黒縁メガネはお母さんが買ってくれた大事なもだ。なくなれば、死活生活を余儀なくされるだろう。