神様のいない街


「…もう駄目です…生きていけません…」

「まあまあ。奈実はマイナス思考に考えすぎなんだよ」

「そんなことない…不幸の手紙を読んでしまった今、わたしの人生は幕を閉じた同然…」

わたしは机に突っ伏して項垂れた。

ああ、こんなことなら読まなければよかった。弾かなきゃよかった、この学校に進学するんじゃなかった…。

「…全くもう」

葵にポンポンと軽く頭を叩かれて、わたしは溜息をついた。