神様のいない街


耳を貫くような女子の甲高い声。

「…というか、王子様って誰ですか…」

「「「王子様を知らないのっっ!?」」」

あぁ…神様はズルい。
わたしを世間知らず者にするなんて。

「…す、すみません…」

取り敢えず謝っておいた。
だってね、怖いし。