神様のいない街


ドアを開ければ視線を感じるのは当たり前だけど、だけど、だけど…!!
とても怖いです!

「…ち、遅刻してしまいました…あ、あの」

とりあえずドアを閉めて、ビクビクしながら教卓の前へ。
さっき渡された紙を先生に渡す。

先生は無言で頷いた。

よかった、国語の先生は無口で怖いイメージがあったけど、根は優しいんだね。

わたしはまたビクビクしながら自分の席へ。
葵の席を見てみれば、すごい睨んでいた。