神様のいない街


『はあ!?…まさか、優等生のお前が寝坊だと…!?』

「す、すみません…」

予想通り聞こえた驚きの声。
反省してますから、許して先生…!

『まあ…そんなこともあるか…。まあいい。3時限目には間に合うようにな』

「…はい」

わたしはしばらく話して、受話器を置いた。
そして時計を見てみれば、もう10時で。

「えぇぇぇぇぇっ!?」

まさかまさかまさか。
2時間以上の遅刻になるなんて。