「真奈美ごめん!今日も一緒に帰れなくなっちゃった…。」


授業が終わり、あたしの席から離れた席に座る真奈美にかけ寄って、頭を下げた。


「え〜、達也君に部活がある日は、一緒に帰ろって言ってたじゃん〜。」


さっきまで使ってた教科書を閉じながら、真奈美は唇を尖らした。


「なんか部活休むってメールきてさ…。」


「昨日も休んでたじゃん!そんなにサボって達也君大丈夫なの?」


「う〜ん?分かんない…。」


「よっぽど歩が好きなんだねぇ〜。歩も、私と最近遊んでくんないしぃ〜。」


そういえば、最近土日も達也とばっかりいて、真奈美と遊んでない…。


「ごめん……。」


小さな声になって俯くあたしに焦ったのか、真奈美は、自分の席から勢いよく立ち上がった。


「バッカ!嘘だよ!私は健太と帰るよっ。」


そう言って真奈美は、健太君を誘いに、1組の教室を出ていった。



空になった真奈美の席の前に、取り残されたあたし。


ふぅ、と軽くため息まじりの息を吐いて、窓側の自分の席に戻った。