気付いたら走りだしてた。 慣れた手付きで切符を買い、何回も乗った事のある電車に乗り込んだ。 あたし…何してるんだろ? きっとまた…殴られるよ? 吊り革を持つ手は震えるし、窓に映る自分は、冷や汗でじっとりしている。 怖い……怖いよ……。 けど行かなきゃ 会わなきゃ ううん…会いたい。 達也に会いたい。 恐怖で、壊れそうなほどに脈打つ心臓の鼓動の中には 高鳴りもあった。