「それ、本当の気持ち……だよな?」 「うん、そうだよ」 「……なぁ、もっとぎゅってしてもいい?」 「……うんっ」 玲大は甘えた猫のように、私をぎゅっと強く抱きしめた。 「希依」 「ん?」 「なんでもない」 「ふふ、なにそれ」 甘えてくる玲大が愛おしくて仕方ない。 ずっとこうやってぎゅっとされていたい。 「俺のこと、好き?」 「……うん、好き」 「ん、俺も」 愛を伝えるように、玲大は私の赤く染まった頬にそっとキスを落とした。 END