嫌いだけど…しゃーなし





そう思ったときにはもう遅かった



足をプールの壁に押さえつけたまま優夜はプールサイドに上がって来て
濡れた手で私の背中に手を回し



「ちょっ…?」




私は優夜に抱きかかえられた格好で水の中に入った






ジャボン…!!





一瞬頭まで全身水に漬かって直ぐに顔を出す




「…っと…!!何すんのよ!!」


私は優夜にしがみついたまま怒鳴った



「何って…水に入れたんだよ
きもちーでしょ?」




キラキラと笑いながら言われても許されると思うなよ…!!



「全身ずぶ濡れなんだけど…
帰りどーしろってゆーのよ」

「俺のジャージ貸すよ」



んな さらっとゆーな!!





「ふははは 優夜ナイス!!」



親指をたててグッとしている水島君にも腹が立つ




「ナイスじゃないっつーの!!」