桜の降る日に



でも、


『喋ってないだろ。
てか、同じ高校だけど会ったことねぇし。』



会ってはない。喋ってもない。絶対。



「え、ありゃー。うーん。」


首を傾けながらもやもやした様子だった。



「じゃあ、お昼大和の教室行くね!
お昼ご飯一緒に食べよ!」


昼か…いつもの所行きたいけど。


『わかった。』


まあ、今日くらいいいか。


「でも、大和が意外と優しくて人思いでこんなに喋ってくれるなんて思わなかったー!
私ね、大和のことすっごい怖い人だと思ってたんだー!
昨日もめっちゃビビっちゃったし!」


『ふーん。はやく食べろ。じゃ、俺先に行くから。』



「え、待ってよー!私も急ぐから」


いや、どう見ても無理だろ。
くるみの皿の上にはトーストが半分以上も残っていた。


だから、もちろん待つわけもなく
そもそも一緒に学校に行くなんて嫌だし

一人で学校に向かった。