朝、下駄箱から出てきた手紙に目をとおす。

『突然ごめんね。びっくりしちゃったかな?俺、2-Aの大井健志郎(おおいけんしろう)っていうんだ。俺、ずっと前から凛音ちゃんのことが好きだったんだ。俺と付き合ってください!昼休みに屋上で待ってます。返事聞かせてください。』

昼休みか。どうせ一緒に食べる人もいないし、いいか。行って話そう。

そう思う時こそ、誰かが、私の周りに集まる。『今日。一緒にご飯食べよ!』って寄ってくる。まぁ、これも夢で見たとおりなんだけどさ。私は、丁重にお断りして屋上へ向かった。