翌朝、目を覚ますと私は、ゆっくり着替えた。今日は、珍しく余裕がある。

嫌な予感もしていた。

修が、交通事故に遭う夢を見たから。

でも、そんな夢に限って当たらない。

というかあたったことがない。


私は、朝ご飯を食べ終わり、いつもより早く家を出た。

まだ7時30分。通勤の人達で溢れかえっている。学生の姿はどこを見てもいない。

そりゃそうだ。ここは幼稚園からエスカレーター式で上れる学校。

近くからしか来ないから。

7時50分。学校の前に着く。

教室の鍵を職員室から取る。

私を見て驚いている先生方。

そりゃ、いつもよりだいぶ早いから。

ガチャ。教室を開ける。他の教室のにも誰もいない。

私は、机の中に入れていた本を出して読んだ。